極秘
KAWAI MP9000 補完計画
1.表示編
2.鍵盤編
筆者はこれらの改造の結果ついて一切責任を負いません。
各自の責任において実行してください。
1.表示編
"ConcertGrand"や"StudioGrand"などは良いとして"E.Piano2"や"Bass2"じゃどんな音かわからない。
せめて"FM ElecPiano"とか"ElectricBass"とかいう書き方はできないのだろうか。
"Rhodes"と書けなくても"Roads"とか。
というわけで音色などの表示を解りやすくなるように変えてしまいましょう。
もちろん自分の持ち物についてやるわけだから、メーカーさんにはとてもできない「ズバリそのまま他社の商標名
表示」などというのもできてしまう。
MP9000のOSはフラッシュROMに書き込まれていてMIDI経由で書き換えられるようになっています。
まずはこのOSファイルを入手しましょう。
しかし大概の国内メーカーの営業や修理担当は素人ユーザーが「最新のOSをくれ!」と言っても今使っている
バージョンでの不具合を訴えない限りくれません。または「有償になります」と金を取ろうとします。
メーカーの人と顔見知りになるか、頑張ってバグを見つけてそれをネタに攻めましょう。(わたしは後者(^^)。)
それがダメなら泣き落とし、女性なら色仕掛けというのもいいかもしれませんね。
ちなみにSTOREボタンを押しながら電源ONするとバージョンが表示されるので知っておくと便利。(このくらいは
メーカーに聞かなくても見つけられた。だってプロだもん。)
ついでに書くとCHOIR,BASS1,BASS2を押しながら電源ONでOS書き換え待機状態になり、この状態でSys.Excl.を
受けてOSをアップデートすることになる。(さすがにこちらは聞くまで分らなかった)
めでたくOSファイルが手に入ったらSMF形式のそれをシーケンスソフトでエディットします。
(言うまでもありませんが原本ファイルのバックアップは忘れずに)
文字の部分はASCIIコードに変換されて書かれている場合、PerformerのSys.Excl.エディット画面で見ると左側に
16進数、右側にキャラクター(ここで言うキャラクターとは"A"とかの文字そのものという意味ね)が表示
されるので変えたい部分を探し出して変更します。 DigitalPerformerでは検索機能で文字列を探し出せるので
楽勝でした。
どこをどう変えるかはあなたのお好きなように。
ちなみに私の場合
変更前 | 変更後 | |
E.Piano1 | Rhodes | |
E.Piano2 | DX7 EP | |
E.Piano3 | Wurlitzer | |
Organ1 | Click B3 | |
Organ2 | Full B3 / Church Organ (Ver.1.51) | |
Clavi | Clavinet | |
Bass1 | Wood Bass | |
Bass2 | ElectricBass | |
Zone Hi = | Zone Top = | |
Zone Lo = | Zone Btm = | |
Velo SW val = | Velo SW Lim = | |
Lo Mlo Mhi Hi | 75 350 1k 5k |
あとは起動時に自分の名前を表示させたりもしています。
できあがり
"DX7"などと表示されてるだけで音も本物に近くなったような錯覚を覚え、弾き心地まで変わってくるから不思議です。
それっぽい音になるように弾き方にも気合いが入ってしまうので演奏も上手くなります。いや、マジでホントに。
2.鍵盤編
MP9000の鍵盤はピアノを弾くには最高ですが、シンセを弾くシーンになると少々重すぎる感じになります。
というわけで鍵盤のタッチを軽くするチューンナップです。
しかし、こちらはメカの一部を切削する作業となり、元に戻せないので、腕に自信のある方だけやってください。
当然ながらメーカーの保証は受けられなくなる可能性があります。私も保証はいたしません。
内部のハンマーを取り外し、それに着いている鉛製のバラストにドリル(ハンドドリルでOK。ルーターはドリルの回転
が速すぎて発熱の恐れがあるので不可)で肉抜きして重量を減らします。
ドリル径は最大で5mm。貫通しない程度に穴をあけて調整します。最大で2個の穴が開けられます。
その場合バラスト重量は20〜30%程度軽くなりますがハンマーアクションのおかげで素早い連打も問題ないようです。
(ハンマーがストッパーに当たって跳ね返り、鍵盤を押し戻してくれるため)
できれば秤をつかってハンマーの重さにバラつきがでないように作業したほうが良いでしょう。もっとも目視で作業
しても大幅にバラつきがでることはないと思います。
ハンマーは念のため鍵盤の番号を書き込んでおいて同じ位置に戻すのが良いでしょう。
ピアノもシンセも両方使えて、かなりベストに近い良いバランスになったと満足しています。
試奏してみたいという方はご連絡ください。
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